Episode.22"GOING THE DISTANCE"

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"僕はメジャーリーグにいくことにした”、前回までは、

 

HNSに入校して以来、

大手航空会社のCA2名と交際中のY

 

2回目のTWICEを成功させ、目標値に着々と近づくのであった

 

これはマイナーリーグからメジャーリーグに活躍の場を移したナンパに精を出す物語である。

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転機となる瞬間が訪れた

 

予想していなかったことが起こり、

 

僕の表情は固まっていた

 

 

 

 

 

久しぶりに本命の彼女に会うことになった

 

いつも長続きしないが、

 

こんなに彼女のことを思えるのは、

 

本当に気が合うからなんだと思う

 

長く続けていく上で、センスというものが

 

これほどまでに大事なこととは思わなかった

 

 

最近どことなくメッセージのやりとりが暗いのはわかっていた

 

待ち合わせ場所にたどり着くと、そこにはいつもと変わらない彼女がいた

 

会話を続けていくうちに、

 

徐々に彼女が言いたいことが明らかになっていく

 

彼女の先輩の話、その彼氏の話

 

一見お似合いのカップルなのに、

 

裏には大きな闇があること

 

そして、それを本人に言うことができない状況での板挟みにあっているということ

 

その事実が彼女をかなりの不安に陥らせた

 

”将来、こういう風になったらどうしよう”

 

実際、昔既婚者と付き合っていたらしく、

 

そのことも打ち明けてくれた

 

不安が不安を呼ぶ

 

”私は、あなたを信じているけど、他に女の子がいたらどうしようって思うの”

 

 

信じているという言葉はどれだけ強力なことか

 

完全に彼女の話に吸い込まれていった

 

話の途中に、

 

彼女はついに泣き出した

 

昔、家庭で色々なことがあった

 

それで、自分が親になったら良い環境を作りたいと

 

しかし、今までは良き理解者がいなかった

 

バックグラウンドが違うからこそ、受け止めてほしいのに

 

半分日本人ではないことに対して差別もあったと

 

 

しかし、僕には、彼女がいわゆるハーフであるという事実が

 

こんなにも、のめり込んでしまう理由であることをわかっていた

 

僕はそれを伝えた

 

本人が弱みだと思っていることでも、実は他者からしたら

 

強みになっていることを

 

 

彼女の涙が止まらなかった

 

彼女が口を開いた

 

"結婚してほしい、わたしのことをどう考えているのか知りたい"

 

少しの間、時が止まってしまった

 

意外な言葉だった

 

将来の話は今までにも軽くはしていた

 

こういう風に子供は育てたいとか、こういうところで暮らしたいとか

 

 

今すぐにではないにせよ、

 

もう真剣に受け止めなければならないフェーズにきたんだろう

 

僕は正直に答えた

 

こちらも結婚を考えていると

 

 

 

 

こんなにきれいで、性格も良い子には出会えないかもしれない

 

 

 

彼女と交際して以来、本人が知らないところで

 

僕はなかなかの数の人と一夜を共にしている

 

でも、僕は、それを浮気と思っていない

 

その時の関係で終わってしまうからだ

 

ほぼ、また会いたいとは思わないし

 

全員連絡を取り合っていない

 

ことが終わり、冷静になってみて

 

やっぱり彼女を超える子はいないんだと最近気づく

 

もはや、それを確認していく作業みたいなものだろう

 

回数が多くなるたびに

 

彼女がいかに大切な女なのかということを再認識することができる

 

 

だから、正直に言うと

 

彼女には合コンにも行ってほしいし、

 

男から誘われたら、デートにも行ってほしい

 

それだけ市場価値の高い女であることを受け止めてほしい

 

同時に、果たして、自分という人間が、天秤にかけられたとき

 

最後まで残っているのか、ということも気になるところだ

 

 

 

この日以来、僕は、

 

現在置かれている状況について少しずつ向き合うことにした