Episode.36"YOU GO YOUR WAY,I GO MY WAY"

 

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"僕はメジャーリーグに行くことにした”、前回までは、 

HNSに入校して以来、

大手航空会社のCA2名と交際中のY

いつもと変わらないカレンと会ったはずであったが、そこに待ち受けていた結末とは?

これはマイナーリーグからメジャーリーグに活躍の場を移したナンパに精を出す物語である。

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僕にとってはまだナンパしたことがない場所に訪れた。

なぜそこを選んだかはよくわからないが、

"なんとなく”のインスピレーションが働いたからだろう。

 

YJさんと合流し、声かけスタート。

結果、小一時間程度、地蔵になり、 

 

YJさんに背中を押してもらい、

10声かけするも、ほぼ、ガンシカの嵐。

 

 

 

 

そして、カレンとの約束の時間がきた。

 

お互いに気になる食べものがあり、その専門店に行くことになった。

 

普段は二人ともいかないようなエリアで

 

店自体もわかりにくい場所にあった。

 

先に僕が入店、場所がわからないとのことで

 

カレンをすぐ近くまで迎えに行った。

 

いつものテンポで会話が進む。

 

僕の家族のこと、

 

前回会ってから母親のカレンに対する評価が異常に良かったこと

 

最近の仕事の状況

 

今度行くイベントのこと

 

 

話は尽きなかった。

 

 

彼女は仕事のことで悩んでいた。

 

時間外労働が多すぎる、きちんとした休日が確保できない

 

土日に会えない

 

 

 

彼女が言った。

 

"転職しようか悩んでいる"

 

 

僕は、彼女の背中を押してあげれば良かったのか?

 

しかし、彼女の人生には変わりない。

 

いやならやめたらいい。

 

それだけは伝えた。   

 

 

 

お互い明日の仕事がはやいこともあり、

 

早めの解散になった。

 

帰りの電車の時間を調べていた。

 

ちょうどいい電車を発見。

 

足早に帰ろうとした時、珍しくカレンが僕を引き止めた。

 

 

"あのね、話があるの"

 

一気に嫌な予感がしてしまった。

 

まさかの自体に僕は固まっている。

 

"Y君はほんとに優しいし、好きなことには変わりないの。

 

この前も、私が泣いちゃって、ほんとわがままで。。

 

(カレンは今にも泣き出しそうな顔をしていた。)

 

私が将来のこと、不安になっちゃって

 

結婚を本気で考えてみたの。

 

あの時は、◯子さん(Yの母親)にも気に入られてほんとに嬉しかった。

 

でもね、私は、将来、家庭に入ったら

 

毎日、一緒に過ごしたくて。

 

今のままだったら、それは無理だよね。

 

まだ、もう少し近い距離ならいいかもしれない。

 

でも、来年もあなたは向こうに残るって決めたんだよね?

 

 

 

 

長い間、沈黙が続いていた。

 

彼女がどうしたいのか、僕は重々承知だった。

 

 

 

 

それに

 

さっき、転職しようか悩んでいるって言ったよね。

 

本当はもう、この会社をやめたいの。

 

みんな女の子は憧れて、この職業に入るでしょ。

 

でも、入った子たちはみな20代半ばになって気がついてしまうの。

 

この仕事はずっと続けられるものじゃないって。

 

この時期にね、大体は2つに分かれて、

 

結婚をして、仕事を辞めていく人と、

 

耐えきれなくて、やめていく人がいて、

 

それでも私はこの仕事自体は続けたいって思う。

 

結婚したとしてもね。

 

 

本当に憧れて入ったし、

 

違う業種に本当に転職するのはなんだか自信がなくて。

 

 

 

時間が許せるなら、

 

もっともっとデートしたい。

 

でも、今のままなら無理だよね。"

 

 

 

 

たくさんのネガティブ要素が出てきた。

 

このままじゃ、拉致があかない。

 

 

とっくに答えは出ているはずだ。

 

僕は、やっとのことで口を開いた。

 

"転職するかは、僕の人生じゃないから、君が決めるべきだ。

 

人生の重要な転機なんだから、そこはもっと自分で考えて。

 

本当は、こっちへ来て、就職してもらいたいのが本音だよ?

 

でもさ、現実的かもしれないけど、なんだか巻き込んでるみたいだから。

 

一度、元に戻そうよ。

 

カレンにいい人が見つかったらそれはそれでいい。"

 

 

 

自分でも何が言いたいのかよくわからなかった。

 

少なくとも、彼女の答えが出ていたのはわかっていた。

 

しかし、突然のことで、僕は自分が何をしたいのかもわからない状態だった。

 

 

 

帰り道は、心に大きな穴を感じて歩いていた。

 

帰りの電車で読もうと思っていた論文も全く目を通すことができず、

 

本当に久しぶりに大きくため息をついたら、

 

目の前の人がいきなり慌てふためいた。

 

YJさんに一通いれた。別れたことを。

 

僕は寂しいのだろうか?癒されたいのだろうか?

 

少し違う気がする。

 

別れた後はいつもそうだ、誰かに言わずにはいられない。

 

そして、今、この現実を受け止めきれていない。

 

久しぶりに本気になれた恋だった。

 

彼女がCAだったことや、ハーフだったことも

 

本気になれた理由としてはもちろんあるだろう。

 

しかし、性格は本当に合う気がしていた。

 

彼女はあまり否定をしない。

 

もちろんグチが止まらないことはあったが、

 

大抵のことをを彼女はポジティブな発言に修正できていた。

 

これは、さすが、というべきか、職業病なのか。

 

恋人と向き合うという作業をしたのはかなり久しぶりな気がする。

 

そのきっかけを与えてくれた彼女には感謝をしたい。

 

楽しい時を過ごすことができた。

 

いろんなことが知れた。

 

すべてがいい経験になった。

 

 

 

 

いやなこととというのは、

 

僕の場合は、一旦寝てしまうとほとんど気にしないケースが多い。

 

一番最後に気にしてしまったのは受験の時ぐらいで、

 

もう、ずっとこんなことはなかった。

 

それが、久しぶりに心に残ってしまったのだ。

 

元に戻ることはないだろう。

 

交際は互いの信頼に基づいて成り立っている。

 

どちらか一方が、"別れよう"と思いついた瞬間に

 

もう破局寸前だと思う。

 

そこから軌道修正は難しいだろう。

 

 

 

 

HNSに入って、

 

学生時代に思っていたこと、例えば、

 

CAと付き合いたいだとか、

 

丸の内のOLとヤりたいだとか、

 

何人もの女性と体を重ねたいだとか、

 

少し昔に、重要事項だったことが、いとも簡単に叶えられてしまった。

 

しかし、1つだけ叶えられていないとすれば、

 

ストリートで結果を出すということだった。

 

 

その考えが急に頭をよぎった。

 

 

 

そうか、

 

僕はまだ、本来の土俵で戦えていないんだ。

 

---SEASON1 FINISHED    

 

    TO BE CONTINUED